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ワシミ整形外科

ロコモティブ症候群

コラム

 

更新をさぼっていたことを数人の患者さんに指摘されました。私の中学の恩師(現在は小学校の校長先生です)にも指摘され、ネタがないので次回からはうちの職員に順番に登場していただくこととしました。ということで今回は、少しまじめに。最近テレビの健康番組でよく話題になっているロコモティブ症候群につき少し書かせていただきます。難しい名前がついておりますが何のことはない!老化に伴い足腰が弱ることの総称です。ではなぜ今になってことさら言うのでしょう。それは日本人が世界一の長寿国となっている一方で、ロコモで寝たきりになるヒトが脳卒中と肩を並べるくらい多くなったことによるのもと思われます。確かに外来では、特に女性は90歳以上の方もかなり増えていることを実感します。その一方で、骨粗鬆、変形性関節症、脊柱管狭窄症など老化に伴う疾患で悩まされているヒトの多いこと。この間もまもなく90歳になられる方が”年ばっかりとってもちーともうれしくにゃーわ。イターところばっかりでまーはよ死んだ方がえーわ。どうせまー直らんけど今日は首吊りしてくわ” びっくりしましたが首吊りは、頚椎の牽引のことでした。あしからず。また、30年前から当院にかかりつけの70代の骨そしょうの女性が、少し蹴躓いただけで大腿骨頚部骨折を生じM病院に入院されました。ではロコモを予防するにはどうするのか?テレビでは盛んに飲むヒアルロン酸などがコマーシャルされております。これらを藁を藁も掴む気持ちで飲んでいるヒトの多いこと。しかし残念ながらこれらが有効である根拠はまったくありません。高いお金をだして買われている方はご一考を。やはり一番重要なのは、適切な運動習慣、食習慣!これにかなうものはありません!しかし言うのは簡単ですが実際一番難しいのかもしれません。一人で食事、運動を適切にするのは至難の技。
どうしたら寝たきりがふせげるのか?それには何をすべきか?出来上がってしまったロコモに対し、人工関節など手術を施すだけでなくこれからは整形外科医がロコモにならないように予防法に積極的に啓蒙、関与していく時代なのだと思います。ロコモで御悩みの方、あるいはそのような家族をお持ちの方、是非ご相談下さい。力になれるかはわかりませんが、一緒にどうしたらよいか考えたいと思います。では次回は、当院の事務の小林嬢にコラムをお願いしたいと思います。ではまた。