電話番号

ワシミ整形外科

どのような医者になりますか?

コラム

 

題名の(どのような医者なりますか?)とはここ数年、いつも自分に投げかけている言葉です。来年で大学勤務20年となります。 思い起こせば医者という職業に夢と希望を抱き、大学病院で研修を受けましたが、しかしその当時何だかわかりませんでしたが大学の仕事に違和感を覚え、市中病院の第2病院へ医局を移しました。そこで私の恩師である故関恒夫教授と出会い、(病気を診るのではなく病人>を診なさい。)と言われた時に目から鱗が落ちました。大学で違和感を感じたのはまさにこのことだったのだ!と。確かに大学は高度に専門科されていますが、少しでも専門外だと他にまわしてしまいます。最近よく言われておりますが、いわゆるスペシャリストとジェネラリストの違いなのでしょう。私は関先生の元でジェネラリストを目指しました。私が医者10年生を過ぎた時に、関先生は急逝され、いろいろありまして今、私は
大学に舞い戻り骨軟部腫瘍という、整形外科でもきわめて特殊性、専門性の高い分野を担当させて頂いております。それはそれで非常にやりがいを感じてきたのですが、今この年になって、(本当にやりたいことは何か?)と自問自答してみると、やはり大学での腫瘍のみ、ではなく私の原点である幅広く(ヒト)を診たいと思うのです。私は来年度をもって大学の骨軟部腫瘍は後輩に任せ、この岡崎の地で、”ジェネナリスト”それも整形外科だけではなく本当のホームドクターである総合医を目指したいと決意しております。そしてもっともっと皆様のお役に立ちたいと考えております。そして、最終的には在宅ターミナルケア、つまり最後の時間を病院ではなく家で迎えたい方の医療をできるようにワシミ整形をしていきたいと思っております。最近、風のガーデンというドラマを見ております。ドラマはあまり見ないのですが、植物の好きな私は、予告で美しいガーデンが映し出され見るようになりました。その中で緒方拳の役がその在宅ターミナルを専門にしている医者で、すっかりはまっております。私も頑張らなくては!